プレミアリーグの名門アーセナルが、フランスの俊英FWブラッドリー・バルコラ獲得に向けて動いている。現地時間に入り、英国大手メディア「ザ・インデペンデント」が独占報道した内容を基に、サッカー専門サイト「コートオフサイド」が詳細を伝えた。バルコラはパリ・サンジェルマン所属の23歳のフランス代表ウィンガーで、今季は公式戦20ゴールに関与(ゴール+アシスト)という目覚ましい数字を記録。2026年ワールドカップ・北米3カ国大会におけるフランス代表でのパフォーマンスも評価を高め、リヴァプールが筆頭候補として追い続けてきたターゲットにアーセナルが本格参入する形となった。
ガナーズのミケル・アルテタ監督は昨シーズン、リーグ終盤戦の決定力不足に苦しみ、最終節で優勝争いから脱落した苦い経験を持つ。クラブ首脳部は移籍市場においてウィングとアタッカーの補強を最優先事項に掲げており、その筆頭候補として白羽の矢を立てたのがバルコラだ。フランス国内で育った同選手はドリブル突破とカットインからの左足ミドルを最大の武器とし、カナダ戦でハットトリックを達成したジョナサン・デイヴィッドのような北米開催大会での爆発的活躍を見せる選手として欧州スカウト陣からの評価を高めている。
バルコラへの対抗レースにおいてリヴァプールが有利と見る向きは多い。アンフィールドを本拠地とする王者リヴァプールは、昨夏のモハメド・サラーの後継者候補としてバルコラをリストアップしており、エージェントとの太いパイプを持つ。さらに、北中米ワールドカップのグループリーグ突破を決めた段階で、既に水面下で選手の家族と接触したとも報じられている。一方、アーセナルはアルテタ監督が直接電話会談を行い、フランス語で戦術上のビジョンを伝えるなど、巻き返しに向けた動きを加速させている。
今回のワールドカップでは、イングランド代表がジャレル・クアンサのパナマ戦で負傷退場する事態に見舞われるなど、主要国の負傷者続出が移籍市場にも大きな影響を及ぼしている。リヴァプールやマンチェスター・ユナイテッドは、ワールドカップ期間中の負傷によって移籍戦略の変更を余儀なくされており、バルコラのようなワールドカップで存在感を示した選手への需要は急速に高まっている。アーセナルとしては、ワールドカップ後の市場過熱を見越して早期に動きたい考えだが、PSGの要求額は推定8000万ユーロ(約130億円)に上るとされ、交渉は長期化する見通しだ。
バルコラ争奪戦をさらに複雑にしているのが、PSG側の動向である。パリ勢はバルコラ売却で得た資金をもとに、リヴァプールのターゲットである守備の若手を獲得しに動くとされ、選手のスワップ的な思惑も囁かれている。さらに、アーセナルはバルコラだけでなく、アストン・ヴィラのモーガン・ロジャース(23歳)もリストアップしており、26ゴール・11アシストという圧巻のシーズンを過ごした同選手の獲得にも関心を示している。日本のファンにとっても、三笘薫や久保建英といったJリーグや欧州でプレーする日本人ウィンガーと同じポジションを争う世界的なタレントの動向は大きな話題であり、今夏の移籍市場の動向から目が離せない状況が続く。
ワールドカップ2026のノックアウトステージ(決勝トーナメント)が進む中、フランス代表として大会を継続するバルコラの去就は、欧州サッカー界の今夏の大きなテーマの一つとなるだろう。アーセナル、リヴァプールのいずれが勝利を手にするのか、移籍市場の決着がつくのは8月になると見られている。
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出典 / Sources:
1. [CaughtOffside](https://caughtoffside.com)
2. [The Independent (経由)](https://www.independent.co.uk)
3. [ESPN – Transfer rumors](https://www.espn.com)
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