2026年FIFAワールドカップ北米大会(アメリカ・カナダ・メキシコ共同開催)を目前に控えたイングランド代表に、衝撃のニュースが舞い込んだ。チェルシーDFリース・ジェームズがハムストリング(大腿部裏側の筋肉)を再負傷し、最低でも次の2試合は欠場することが確実となった。長年この部位の故障に悩まされてきた選手にとって、またしても代表の大舞台で歯車が狂う形となった。
英国紙「ガーディアン」が報じたところによると、ジェームズは3月中にトレーニング中に患部に張りを感じ、その後は精密検査を受けた結果、最低でも2週間から3週間の安静が必要との診断が下された。右サイドバックを主戦場とする同選手は、これまでも太腿裏の故障との戦いが長く、2024-25シーズンだけでもチェルシーで20試合以上を欠場した経緯がある。度重なる負傷はかねてより周囲の懸念材料となっていたが、それでもトーマス・トゥヘル監督はジェームズを右SBの第一人者としてワールドカップ本番に連れてきた。
実はトゥヘル監督は、もう一人重要な選択肢を自ら手放している。元リバプールの英雄であり、現在はレアル・マドリードで活躍するトレント・アレクサンダー=アーノルドをメンバーから外しており、今回のジェームズ離脱でその判断が裏目に出た形だ。結果として、限られたレギュラーの右SBの選択肢を一気に失ったトゥヘル監督は、窮地に立たされている。代役として名前が挙がっているのは、ニューカッスル Unitedのベテラン、キーラン・トリッピアや、あるいはレバークーゼンでプレーするジャレル・クアンサとなる。
クアンサについては、パナマ戦で相手選手と接触した際に足を引きずってピッチを後にする姿が話題となっており、自身も負傷の渦中にいるという皮肉な状況だ。さらにボルトン・ドートムントからはフェリックス・エヌメチャの移籍話が浮上し、ニコ・シュロッターベックの代役問題もドイツ国内で議論されるなど、今大会は欧州主要クラブの選手たちが怪我に苦しむケースが目立つ。マンチェスター・ユナイテッドのマヌエル・ウガルテも車椅子姿で発見されるなど、各クラブは代表の主力選手を怪我で失うリスクに頭を悩ませている。
日本代表(サムライブルー)のファンにとっても、今回のジェームズ負傷は他人事ではない。三笘薫、久保建英、遠藤航といった欧州主要リーグでプレーする日本人選手たちも、過密なスケジュールの中で同様の筋肉系トラブルに見舞われるリスクを抱えている。アジアサッカーの文脈では、韓国代表や日本代表の主力も欧州クラブでの連戦による疲労が問題視されることが多く、今大会でもJリーグ勢を含むアジア各国代表のコンディション管理は大きなテーマとなるだろう。
大会全体の流れを見てみると、カナダのジョナサン・デイヴィッドがハットトリックを達成して話題を呼ぶ一方、エクアドル代表がドイツを2-1で下してグループリーグ突破を決めるなど、名門国にとっても順当ではない展開が目立つ。イングランド代表は決勝トーナメント進出を確かなものにするため、初戦のクロアチア戦が何としても落とせない一戦となるが、守備陣のやりくりという新たな火種を抱えて臨むことになった。
歴史を振り返ると、イングランドは2018年ワールドカップで準優勝、2022年カタール大会では準々決勝でフランスに敗れている。トゥヘル監督にとって2026年大会は、長年の「優勝できない国」というイメージを払拭する最後のチャンスとも言える。しかし、主力右SBの離脱というチーム事情は、戦術オプションを狭めるだけでなく、心理面にも影響を及ぼすだろう。システム変更を余儀なくされた場合、中盤の構成やWB(ウイングバック)の起用方法まで含めた大胆な再設計が必要となる。
チェルシーの公式ファンコミュニティでも、ジェームズの長年の故障歴について様々な意見が飛び交っている。「これ以上代表でプレーさせるべきではない」という慎重な声がある一方で、「だからこそコンディション管理を徹底するべきだ」「トゥヘルがアーセナルから誰かを連れてくればよかったのに」といった批判的なコメントも目立つ。アレクサンダー=アーノルドの選考を外した判断についても、「蓋を開けてみればこの決断は疑問符が付く」とするメディアの見解が増えている。
最後に試合日程だが、FIFA公式サイトによると今大会は全104試合が行われ、各地の新スタジアムが使用される。イングランド代表としては、一刻も早く守備のベストメンバーを確定させ、初戦から最高のパフォーマンスを発揮したいところだ。ジェームズの回復状況次第では、グループリーグ突破後、決勝トーナメントのどこかで復帰できる可能性もあり、サッカーファンの間からは一刻も早い回復を祈る声が多数寄せられている。
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Kaynaklar / Sources:
1. [The Guardian – England’s Reece James ruled out for at least two games with hamstring injury](https://www.theguardian.com/football)
2. [Goal.com – England star ruled OUT of 2026 World Cup on eve of Croatia opener](https://www.goal.com)
3. [CaughtOffside – Report confirms how many World Cup games important England star will miss](https://www.caughtoffside.com)
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